洞爺湖サミットの学者論
国際日本文化研究センター 安田喜憲教授 以前、池田創価学会インターナショナル会長につたない英語の本をお贈りしたら、素晴らしい写真集「自然との対話」を頂戴したことがあった。その写真集には、池田会長の自然との対話にかける一端が語られている。 思えば、3年前の英国サミットを前に発表された第30回「SGIの日」記念提言は,そっくりそのまま、今回の洞爺湖サミットへの提言にも当てはまる。極めて先見性の高いものであった。 今回、洞爺湖に集まったG8の国々は,日本を除けば一神教の国々てあると
いえる。地球温暖化に代表される地球環境問題の解決に自然との対話 のありかた相違がまず問題になる。
池田会長は創価学会の牧口常三郎初代会長の先見性にとんだ 自然との対話 のあり方をその提言の中で紹介されている。「人生地理学」の[外界ことに天然は真に吾人の啓発者たり、指導者たり]という牧口会長の一文を引用され、「そこには、真正な自然との出会いがあり、対話があります。全人格的な叫びかけと応答があります」 と述べられている。「大切な伴侶を傷つけることは我が身を損傷することに等しく、牧口会長にとって、現代の地球環境の目を覆うばかりの荒廃など、想像だにもおよばぬことであったに違いありません」とも述べられいる。 洞爺湖サミットが開催された会場からは,憤慨湾が見下ろせる。憤慨湾沿岸は、縄文時代の遺跡の宝庫である。自然を伴侶とし,自然と全人格的な対話をしてきたのは縄文人であった。 戦争をすることなく、生命の大切さを見つめ、平和に穏やかに暮らした縄文文化からのメッセージを,福田総理大臣は世界にもっと強く発信すべきであった、思われる,
すでに3年前の提言で池田会長は「中国とインドの参加を実現させる一方で、アメリカの翻意を強く迫りながら、京都議定書に続く続く枠組みづくりへの一歩を踏み出すべきだ」と明白に述べておられる。そのことが今回の洞爺湖サミットでやっと実現への第一歩を踏み出したことは喜ばし限りである。 しかし、同時に池田会長は「貨幣は自然界のシステムとはもっとも縁遠いものであり地球環境問題と貨幣は切り離して考えるべきものである」ことも指摘されていた。現実には、排出量取引によって二酸化炭素までもが市場経済の中に組み込まれはじめているのである。目に見えない空気までも投機の対象にする現在の市場原理主義の横暴をどうすれば克服することができるであろかー。その市場原理主義の横暴の克服なくして、地球問題の真の解決はあり得ない。 洞爺湖サミットの前、北海道の伊達市において、環境関連の講演会が開催された。1000人が入る会場は,創価学会の会員の方々で埋め尽くされた。北海道の地方都市で1000人もの人が集まることは極めて異例のことである。とりわけ創価学会婦人部の方々の地球環境問題解決への取り組みは目を見張るものがあった。 市場原理主義の横暴を克服し,真に地球環境問題を解決するために,私は、創価学会の皆さまの「断固たる決意と行動」池田会長の提言に期待するものである。 新聞より 知盛怛彌
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